日本では年間どの位地震が起こるかご存じですか?
震度1以上の地震は平均すると2000回程度起きているそうです。
2000回起きるとなると1日約5回の計算となるので、
地震大国というのも頷けますね。
世界でも多い方ではあるのですが特に大型地震の回数が多く、
マグニチュード6以上の地震の内2割は日本で起きているそうです。
昨今世間をにぎわせているAIも地震予測に活用されているようですが、
2022年時点では約70%ともう少し性能が上がってほしい所ですね。
最近は耳にすることも多くなりましたが、
地震の記事をきっかけに有事に備えた準備を見直してみてはいかがでしょうか。
さて、今回は東京直下地震に見舞われた主人公達を描いた作品です。
目次
– 作品紹介
– 作者紹介
– あらすじ
– 感想(ネタバレなし)
– どこで読める?
作品紹介
タイトル:彼女を守る51の方法/古屋兎丸先生
作者:古屋兎丸先生
巻数:全5巻
掲載:週刊コミックバンチ
出版社:新潮社
掲載時期:2006年5月26日号~2007年8月17日号
作者紹介
名前:古屋兎丸先生
出身:東京
出身校:多摩美術大学美術学部絵画科
作品:ライチ☆光クラブ、インノサン少年十字軍、幻覚ピカソ、人間失格、ぼくらの☆ひかりクラブ、帝一の國、禁じられた遊び 古屋兎丸初期短篇集、女子高生に殺されたい、少年たちのいるところ、アマネ†ギムナジウム、ルナティックサーカス、図書委員界
あらすじ
大学三年生の主人公、三島ジンはこの日就職説明会を受ける為にお台場に来ていた。
多彩な人が溢れるお台場で、ビジュアル系バンドに陶酔する高校時代の同級生、岡野なな子と出会う。
久しぶりの再会だがビジュアル系バンドの世界観に染まった岡野には会話が通じず、三島は苛立ちから強くあたってしまう。
高校時代に岡野がいじめにあっていた事を思い出し、自分の行いを反省した三島は岡野を探しお台場を彷徨う。
ようやく見つけた午後7時23分、大きな地鳴りが響き渡り、世界が一変した。
絶対に見捨てないと決めた三島は岡野と共に自宅のある早稲田へ向かう。
彼らの旅路に待ち受ける様々な困難、果たして彼らは悪夢から抜け出せるのか。
感想(ネタバレなし)
ゴスロリです。わかりますか?ゴシック・アンド・ロリータ、通称ゴスロリ。
ヒロインがずっとゴスロリ姿でいるという違和感というか癒し。
どんな辛い事があっても「え?隣にゴスロリ女子いるんだけど?」で突っぱねられる主人公の無敵感。
世の中に絶望した時さ、滅びの呪文バルスしか知らないつってさ、
大粒の涙流しながらバルスと唱え続けちゃう痛い奴だけどさ、
なんかほっとけなくて…って主人公は鼻すすりながら言っちゃうんじゃないかと思う。
いや、多分一回くらいは確実に言ってる、それ位存在感が凄すぎるゴスロリ。
このゴスロリという衣装のチョイスがちょうど良い塩梅で、
例えばチャイナドレスだとかアニメのコスプレ、ナース服などの制服系だと狙いすぎ、
可愛い私服だと癒しレベルが弱くちょっと違う。
ゴスロリ以外ではこの物語は成り立たなかったといっても怒られないと思う。
ゴスロリをチョイスしたセンス、
バルスしか知らないというセリフのセンス、
これだけでこの作品の良さは十二分に伝わるのではないだろうか?
少し真面目に感想を語ると、
震災系の作品は多く出ているがこの作品が一番好きな作品である。
多少過剰に描かれてはいるのだが、
人が持つ負の面が前面に押し出されている。
震災作品では感動秘話が多く取り上げられるが、
被災者は物語ではなく実在しているわけで、
人が皆善人であるはずもなく、
見ていて辛い場面も多々登場してくる。
心理描画や臨場感の描き方が上手く、
つい作品に飲まれそうになってしまうのだが、
そこに一筋の光、そうゴスロリがあるのだ。
防災ジャーナリストが監修しており、
被災時に役立つ豆知識が数多く登場している。
防災バイブルとして目を通しておくのも良いだろう。
震災というテーマを扱っており、
生々しく描かれた被災者の様子もあります。
犯罪や暴力の要素も含まれています。
心理的なダメージを負う可能性もあるので、
ご自身や身近な方が被災された経験のある方は、
ご注意いただければと思います。
どこで読める?
興味を持った方は是非試し読みだけでもいかがでしょうか?
電子書籍より紙派の方へ
コミックレンタルにもあります、自宅に居ながら気軽に本を借りれます。
