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幽霊より怖いのは、締め切りです/社畜と幽霊/日日ねるこ先生【おすすめ漫画レビュー】

5巻以内完結

社畜という言葉を聞いた事はありますか?
今から遠い昔、主君に命を懸けて尽くす時代がありました。
時は経ち昭和の日本では24時間戦える企業戦士として会社に尽くす時代が到来し、
平成の時代になると社畜と言う言葉に変貌を遂げました。
社畜と言う言葉は過酷な労働環境でも従順に働き続ける労働者の事を指していて、
無理な長時間労働なんかが代表的ですね。
日本が海外に誇れるアニメやゲーム文化がありますが、
黎明期は会社に泊まり込みが当たり前、
自分の納得いく物を作る為に止められてもかまわず仕事に没頭していたそうです。
そんな昔話を楽しそうにしている姿を見ると、
時給換算したら大変なものなのでしょうが、
人生にとって大きな何かを得たのでしょう。
そこまで熱中出来る仕事に皆が出会えれば社畜と言う言葉もなくなるのでしょうね。
さて、今回はそんな社畜と構って欲しい幽霊を描いた作品の紹介です。

目次
– 作品紹介
– 作者紹介
– あらすじ
– 感想(ネタバレなし)
– どこで読める?

作品紹介

タイトル:社畜と幽霊
作者:日日ねるこ先生
巻数:全3巻
掲載:ヤングジャンプ
出版社:集英社
掲載時期:平成28年5月~平成29年11月

作者紹介

名前:日日ねるこ先生
作品:「社畜と幽霊」「苦悩!化け猫おはし」 「のんちゃんとアカリ」「よだれねこ4コマ」

社畜と幽霊のあらすじ

ブラック企業に勤めるサラリーマン・背山さんと、彼の前に現れる構ってほしい幽霊とのやり取りを描いた作品。​残業続きで疲弊する背山さんのもとに現れた幽霊が、彼の仕事の邪魔をしようとするホラーコメディとなっています。

社畜と幽霊を完読した感想(極力ネタバレなし)

もうね、共感しかない。
わかる?幽霊より怖いもの、締め切りよ?
英語でデッドライン、死線よ?脅しじゃない訳よ?
幽霊ごときで勝てると思ってんの?

朝までに終わらないといけない仕事のデータ幽霊の仕業で消えた?あ?ってなるよね。
ドラクエのデータ消された時より怒り度高いわけよ。
世界中の除霊術使って除霊しても塵も残らない位除霊するね、
成仏なんかさせない、滅する。

幽霊が常識の範囲外といったところで、
召される前は常識人だったんでしょうし、
結局人の世の範疇でしか考えられんわけじゃん。
駄目よ、長時間労働で疲れた人間は常軌を逸してるんだから。
そもそもさ、自分の愛くるしい子供すら構えない程疲弊してるんだよ?
なんで見ず知らずの幽霊構わにゃならんのじゃってなるでしょ。

大体世の中80点以上のものが増えすぎて何事に対しても厳しすぎるでしょ。
80点ってA評定取れるでしょ、良いでしょたまには70点でも
でも80点いかないと怒るじゃない?
人の命に係わるものはもちろんダメだけど、
ちょっと汚れてるとかちょっと印刷ずれてるとか別にどうでも良いじゃん。
何度でも80点取れるようにと会社は仕組化するんだけど、
段々時代が過ぎると採点基準厳しくなったり、
そもそも80点の考え方が変わってきたりするもんで、
なんか仕組みだけスゲーことになってるんですけど…
歯車いっぱいついてすごい勢いで歯車回ってるけど、
結局はじめと最後のちっちゃい歯車直結したら終わらね?って事も多々あるよね。

そんな時代の流れからか皮肉にも誕生してしまった社畜さん。
霊より怖い社畜相手に、まあめげずにいたずら繰り返すんだよね。
あの手この手と幽霊として出来る最大限の力を使ってさ、
今まで出来なかった事も出来るようになる訳だ。
その努力来世に持って行った方が良いんじゃないか?という親心まで出てくる。
もう応援したい気持ちもいっぱいなのだが、
生きた人間である以上人間側の味方でいたいという葛藤。
幽霊なんだから怒と哀であれ、喜と楽求めんなよとかもちょっと思う。
そんな幽霊と人間の狭間で感情が揺れ動く作品です。

ちなみに、長時間労働はダメ!絶対!
法整備が整ってきてもダメな企業はまだまだあります。
ブラック環境に巻き込まれたらまずは身近な人に相談を。

社畜と幽霊はどこで読める?

興味を持った方は是非試し読みだけでもいかがでしょうか?

紙で読みたいあなた

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