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【3巻完結】冷蔵庫探偵/佐藤いづみ先生【おすすめ漫画レビュー】

5巻以内完結

あなたは自分の部屋を人に見せることが出来ますか?
一人暮らしをされている方にとって最も落ち着くプライベート空間が自分の部屋ではないでしょうか。
好みの家具や色に統一し、好みの物に囲まれて、好みの匂いや音楽でリラックス。
そんな好みに染まった部屋を見るとそこで生活している人がどんな人物か見えてきます。
誰も見ないからこそ乱雑になっていたりする時もあるでしょう。
更に小さなプライベート空間として冷蔵庫もそうではないでしょうか。
主婦の4割は冷蔵庫の中身を見せたくないそうで、綺麗に整頓できていないから見せられないという方が多いそうです。
さて、今回はそんな冷蔵庫を通して人物像を見ていく冷蔵庫探偵を描いた漫画の紹介です。

目次
作品紹介
作者紹介
あらすじ
感想(ネタバレなし)
注目ワード
– どこで読める?

作品紹介

タイトル:冷蔵庫探偵
原作:遠藤彩見 先生
漫画:佐藤いづみ 先生
巻数:全3巻
掲載誌:月刊コミックゼノン
出版社:コアミックス
掲載時期:2010年12月号から2012年2月号

作者紹介

原作者:遠藤彩見 先生
作品リスト:TBS系列愛の劇場枠「永遠の1/2 (テレビドラマ)」(脚本)、テレビ東京『ドラマ24』枠「嬢王3 〜Special Edition〜」(脚本)、給食のおにいさんシリーズ(小説)、虹を待つ 駆け込み寺の女たち(小説)、左右田に悪役は似合わない(小説)
出身:東京都(育ちは埼玉県)
その他:食べ物系のネタを多く書いており、食の検定1級を持っている。冷蔵庫探偵は初の漫画原作で、元々はテレビドラマ用の脚本として書かれていた。

漫画:佐藤いづみ 先生
作品リスト:鑑識女子の葉山さん、コミック版「チームバチスタの栄光」(作画担当)、道草。(漫画絵本)
出身:愛知県
その他:名古屋造形大学の漫画コースで非常勤講師を担当していた

あらすじ

食事の配膳サービスであるケータリング業を生業とするレイコ。
彼女の密かな趣味は、配膳先の家庭の冷蔵庫を覗き見て、そこから持ち主の性格や環境を想像することだった。
ある事件で刑事のリョウと知り合ったレイコは、そこで発生した事件を冷蔵庫からのプロファイルで解決する。
刑事として観察力が不足しているリョウはレイコの手伝いとして弟子入りする。
観察力の鋭い食の専門家と鈍いがまっすぐな刑事が様々な事件を解決していく。

感想(ネタバレなし)

冷蔵庫という一つのプライベート空間から使用者をプロファイルしていくという斬新な設定の作品。
事件を解決するとは言っても殺人事件などではなく人の心に関係したちょっとした事件。

食の豆知識が所々に含まれてきており、食や栄養に関する知識を得られるのも良い。
食は生きる上で必須の作業、心と身体の健康には栄養が絡んでくるという事を改めて考えさせられ、読み終わった後に冷蔵庫を見直しつつ食生活を見直したくなること間違いなし。

本格推理物を楽しみたい気分の人は少し物足りなさを感じるかと思いますが、ちょっとした謎解きを楽しみたいという人にはうってつけの作品です。
絵柄は細かく描画するというよりは淡くかかれており、人間ドラマを描く本作とマッチしている。

TOKYO STYLEというリアルな部屋の写真を集めた写真集に含まれていた冷蔵庫の写真からこの作品を考えたそう。
見てみると精製水の入ったドアポケット、寝転んだ調味料の瓶、謎のビニール袋とどんな人が使っているのかプロファイルしてみたくなる冷蔵庫でした。
2018年頃海外のコミュニティで「Fridge Detective」が登場したそうです、冷蔵庫の画像からどんな人がその部屋に住んでいるのかを推理するコミュニティで中々の正答率だったそうです。

[TOKYO STYLE]東京でリアルに生活している人の部屋を収めた写真を集めた写真集。あるあるな共感から、どんな人が住んでいるんだろうという推測と写真集ながら楽しめる作品。1993年に刊行された作品の復刻となるので少し部屋の様相が現代とは違いますが、そこがまた作品の良さかと思います。


Tokyo style (ちくま文庫) [ 都築響一 ]

この作品を表すワードを一枚絵としたものです。マウスカーソルを合わせると画像が表示されます。ネタバレを含むワードもありますので、ネタバレしたくない人は閲覧しないようにしてください。

どこで読める?

興味を持った方は是非試し読みだけでもいかがでしょうか?

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