千里眼と聞くと何を思い浮かべますか?
遠い場所の状況を見たり、まだ起きていない未来の事を知ったりする能力の事を千里眼と呼ぶイメージがあるのではないでしょうか。
千里眼とはもともと中国の道教(中国三大宗教の一つ)に登場する神様の名前だったそうです。
媽祖(マソ)と呼ばれる漁業・航海の守護神が従えた神様の一人が千里眼で、この神様が持つ能力が遠い場所や未来の出来事を知ることで、この能力自体を千里眼と呼ぶようになったようです。
中国南北朝時代(西暦439年~589年)に書かれた「魏書」にて官僚の楊逸(ヨウ イツ)が持つ能力を千里眼と呼んだそうで、それから広く千里眼というのが能力を指す言葉として利用されるようになったとか。
神の御業とも思える千里眼ですが楊逸は諜報員を活用して、千里眼を達成していたようです。
情報というのは神の御業にも匹敵する力を持っているのですね。
さて、今回は事件が起きる前に未然に事件を防ぐ謎の少女を描く漫画の紹介です。
目次
– 作品紹介
– 作者紹介
– あらすじ
– 感想(ネタバレなし)
– 注目ワード
– どこで読める?
作品紹介
タイトル:僕たちの新世界
作者:せきやてつじ先生
巻数:全3巻
掲載誌:別冊ヤングチャンピオン
出版社:秋田書店
掲載時期:2017年5月号~2018年10月号
作者紹介
名前:せきやてつじ先生
出身地:北九州市小倉
在住:東京都杉並区西荻窪近辺
作品リスト:ジャンゴ,ラスベガスキング,おうどうもん,バンビ〜ノ!,バンビ〜ノ! SECONDO,火線上のハテルマ,僕たちの新世界,寿エンパイア
その他:映画好き,北九州美術館マスコットキャラクター「モアートくん」をデザイン
あらすじ
大学でいつも眠そうにしている眼鏡女子の神薙。主人公の西寺は駅でたまたま遭遇した神薙と遭遇した事をきっかけに彼女興味を持つ。大学で同じ講義を受けているがいつも眠そうだという事以外何も知らない謎多き神薙に対し、友人の有馬と2人で神薙を知るべく尾行。神薙は不思議な行動をとりつつもなぜかどんどん人助けをしていく。そんな彼女に興味を持って接触する二人、彼女が持つ秘密とは?
感想(ネタバレなし)
始めは人助けをどんどんしていく不思議から始まるのだが、とある主人公の気づきをきっかけに、別な謎が浮かび上がってくる。
徐々に解き明かされていく中で、大規模な事件が発生していく状況に陥り、攻めと防御が必要な状況へと追い詰められていく。
神薙、西寺、有馬の三人は協力していくのだが、事件に巻き込まれたり色々な要素が彼らの関係性にも影響を与えてくる。
大きく存在している事件の謎と、三人の関係性、色々な要素が絡み合って物語は急展開に進んでいく。
絵柄は背景や細かい部分を丁寧に描いており、それぞれのシーンが人物描画に独特の癖を感じるが、見ていて気になるものではない。
事件の性質上天に召された方の描画をしているシーンがいくつかあり、残虐な表現は無いが一応注意。
僕たちの新世界というタイトルの意味がわかる頃にはこの作品を好きになる事でしょう。
注目ワード
この作品を表すワードを一枚絵としたものです。マウスカーソルを合わせると画像が表示されます。ネタバレを含むワードもありますので、ネタバレしたくない人は閲覧しないようにしてください。

どこで読める?
興味を持った方は是非試し読みだけでもいかがでしょうか?
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