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キリ番時代のセキュリティ、今でも使えるかも?/アキバ署!/瀬尾浩史先生【おすすめ漫画レビュー】

5巻以内完結

サイバー犯罪と聞くとどんなイメージがありますか?
最近では2024年6月に発生した株式会社KADOKAWAへのランサムウェア攻撃
規模も大きく大々的にニュースでも取り上げられた為印象に強く残っていますね。
サイバー犯罪は年々進化しており、AIを使った攻撃など最新技術を駆使した攻撃手法から、知識が無くてもツールを使うだけで簡単に攻撃が行えてしまうものまで、高度化しつつも悪意があれば簡単に行えるようになってきていて防御する側は大変です。
今の時代情報端末に保存されているデータの重要度はかなり高く、意識して防御しないと簡単に攻撃されてしまいます。
知らないけどなんかすごい人たちが技術で守ってくれているだろうというのも一つの考えですが、自分の情報がどう守られているのか情報セキュリティの知識を学んでおいても良いのではないでしょうか。
さて、今回はサイバー犯罪を取り締まる部署に所属する凸凹コンビのお話を紹介します。

目次
– 作品紹介
– 作者紹介
– あらすじ
– 感想(ネタバレなし)
– どこで読める?
– 余談

作品紹介

タイトル:アキバ署!
作者:瀬尾浩史先生
巻数:全3巻
掲載誌:アフタヌーン
出版社:講談社
掲載時期:2004年7月号~2006年11月号

作者紹介

名前:瀬尾浩史先生
在住:東京都
作品リスト:うぶんちゅ
その他:スタジオ架空線代表、TRPGやVJが趣味

あらすじ

警視庁外神田警察署、通称アキバ署のハイテク犯罪相談室を舞台にした作品。
物語は、キャリア級のエリート技官・久遠あまねと、アナログ刑事・伊武一弥のコンビがさまざまなハイテク犯罪やトラブルを解決していく様子を描いています。
久遠は高度な技術を駆使して問題を解決しようとし、伊武は伝統的な捜査手法に頼り、お互いの個性を活かしてトラブルを解決していきます。

感想(ネタバレなし)

インターネットが一般化されて利用者の増加と共に犯罪も増えた時期の作品で、今ではなつかしさを感じるホームページやIT技術がてんこ盛りの作品です。
ハイテク犯罪といえど犯罪を行うのは人な訳で、ハイテク犯罪エリートとベテランのアナログ刑事の組み合わせという設定が良く活かされた作品となっている。
単純に2人がどんどん事件を解決していく話だけではなく、多様なキャラクターが登場し2人と絡みつつ事件を解決へと導いていく。

初回の事件がかなり重めの事件になっているのだが、全部が全部そのような話ではなく軽めの事件も用意されている。

ハイテク犯罪といっても主にインターネットの話となっており、インターネットの怖さというものは今も昔も変わらないなと思う程で、20年近く前の作品ではあるが今でも通用するくらい情報セキュリティの啓蒙に使える作品
IT分野を勉強中の人は歴史の教科書として必読なのでは?と思う位当時の情勢を反映しつつIT用語も多く登場してくる。
IT用語が多くなると勉強っぽくなるのかと思いきや、アナログ刑事がうまい具合にまとめてくれるので用語が多い割にはすんなりと読むことが出来る。

作者の技術愛、秋葉原愛がふんだんに盛り込まれた作品、情報セキュリティ入門、歴史の教科書としても楽しめる。

どこで読める?

興味を持った方は是非試し読みだけでもいかがでしょうか?

電子書籍より紙派の方へ

現在新品は入手が困難なようです。
コミックレンタルなら自宅に居ながら気軽に紙で本を借りれます。
人気作なので重版出来がかかるまで少しお待ちいただくと良いかも知れません。

余談

秋葉原を舞台にした本作だが、漫画が描かれた2004年ごろの秋葉原について少し話をしたい。
秋葉原と言えば電気街というイメージを持つ人もいれば、バスケ、電子機器、マイコン、ポップカルチャー、メイド、観光地と色々なイメージを持つ人がいるでしょう。
秋葉原という街がそれだけ大きく変貌を遂げてきていると背景があったからで、2004年頃はオタクが一般化された時期といっても過言ではない時期でしょう。
更にインターネットも一般化した時期で、インターネット最大の掲示板だった「2ちゃんねる」は何かと話題に事欠かない場所でした。
秋葉原、2ちゃんねると言えば多くの方が思い浮かべる作品が「電車男」ではないでしょうか。
電車男は2ちゃんねるの掲示板に投稿された話が元となった作品で、掲示板に集う様々な人の力をかりて、オタクが高嶺の花との恋愛を成就すべく頑張るという作品。
小説化され2004年に映画化されましたが、これによりオタク文化を一般化するきっかけとなりました。
秋葉原自体は2002年頃から徐々にオタクの街として進化を遂げ始めていましたがオタク文化が一般化された事を機により一層オタクの街になっていきました。
この後も様々な進化を遂げるのですが、ゲームやアニメの音がいたる所から聞こえ、町中には大々的に新作発売のポスターが貼ってあるという街、電車を降りた時からワクワクする感覚はどこにも代えがたく、大好きな街でした。
あの頃を知っている人は懐かしの街に出会うため、あの頃の自分に出会うために「電車男」に会いに行ってはいかがでしょうか?
映画版が好きで久々に見たいと思ったが、いくつかの動画配信サービスで調べても見つからず、好きな作品はDVD持っておくのが一番ですね。

「電車男」はこちら
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