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【1巻完結】ももんち/冬目景先生【おすすめ漫画レビュー】

1巻完結

思い出の作品と言われたら何を思い浮かべますか?
人生歴史を積み重ねていく中で様々な作品に出合い、
何かしらの影響を受けてきている方が多いのではないでしょうか。
ひとえに作品と言っても小説や漫画、映画、音楽、彫刻など様々な種類があります。
触れた年齢、タイミング、作品が合致すると生涯忘れられない作品となりますよね。
年を重ねるごとに新しい作品に出合うより、古い作品を懐かしむ機会が増えますが、
たまに新しい作品に触れてみると思わぬ出会いとなるかもしれません。
さて、今回は作者が幼いころに読んで影響を受けた漫画たちを表現した漫画作品の紹介です。

目次
– 作品紹介
– 作者紹介
– あらすじ
– 感想(ネタバレなし)
– 注目ワード
– どこで読める?

作品紹介

タイトル:ももんち
作者:冬目景先生
巻数:全1巻
掲載誌:週刊ビックコミックスピリッツ
出版社:株式会社小学館
掲載時期:2006年第10号~2009年第17号

作者紹介

名前:冬目景先生
出身地:神奈川県座間市
出身大学:多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻
作品リスト:ZERO、羊のうた、黒鉄〈KUROGANE〉、イエスタデイをうたって、幻影博覧会、LUNO 、ACONY、ハツカネズミの時間、ももんち、マホロミ 時空建築幻視譚、空電ノイズの姫君、空電の姫君、百木田家の古書暮らし

あらすじ

芸術家の父と母の家庭で育った末っ子のももね。美術予備校に通うマイペースでどこか頼りない女の子。家族や友人の支えに美大への合格を目指す物語。

感想(ネタバレなし)

美大の予備校に通う女の子の日常を描いた作品。
日常系を描いたジブリ作品に似た身近さという印象を強く持った作品で、すごく上手に描かれている。
美大の予備校に通った経験はなく、ももねのような少女に出合ったこともないのだが、この世界のどこかにももねのような子がいて、このような生活をしているんだろうと思う作品。
家族の描き方も上手で、長男、長女、末っ子という生まれた順での話をすると令和の時代には時代錯誤と言われるかもしれないが、すごくらしく描かれているのがとても心地よかった。

綺麗な描き方をされており、カラーページに関しては画集のような綺麗さを持つ。
細かいところまで繊細に描かれていて、見ていて引き込まれる力強さを持っている。

元々一巻完結を想定して作られたそうで、約一年という短い期間に限定した描き方となっているのだが、上手にまとまった話になっている。
だんだんページが進むごとに物語が終わってほしくない、もう少しだけ物語を見ていたいと思う内容になっているが、余韻の残し方が上手で読了後も楽しめる作品。

昭和に読んだ少女漫画を描きたかったとあとがきで書かれていたが、しっかりと少女漫画になっており、物語終盤の展開は素晴らしい物でした。

ジブリ作品に似たと冒頭で表現しましたが、それ程万人が楽しめる作品だと思います。

この作品を表すワードを一枚絵としたものです。マウスカーソルを合わせると画像が表示されます。ネタバレを含むワードもありますので、ネタバレしたくない人は閲覧しないようにしてください。

どこで読める?

興味を持った方は是非試し読みだけでもいかがでしょうか?

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