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脇役が凄すぎて最早忍者/ブタイゼミ/みかわ絵子先生【おすすめ漫画レビュー】

5巻以内完結

本気になれる事ってありますか?
学生時代部活動に所属する事もなく、
なんとなくアルバイトして友達と遊んで、
思い出が無いわけではなくそれなりに楽しんだが、
何かに本気になって取り組むこともしなかった。
年を重ねて輝いて見える人は大体何かに本気で取り組んだ事がある人で、
そんな何かに出会えていたらまた少し変わった人生になったかなとふとした時に感じる。
結果が失敗に終わろうと本気で一度何かに取り組めば、その経験から立派な人格者として成功出来る。
本気で取り組んだ事が無い人に正解はわかりませんが、そんな幻想を抱いてしまう事があります。
さて、今回は死んだ生活を送っていた主人公が舞台女優との出会いで変わる作品の紹介です。

目次
– 作品紹介
– 作者紹介
– あらすじ
– 感想(ネタバレなし)
– どこで読める?

作品紹介

タイトル:ブタイゼミ
作者:みかわ絵子先生
巻数:全2巻
掲載:good!アフタヌーン
出版社:講談社
掲載時期:2016年10号~2017年10月号

作者紹介

名前:みかわ絵子先生
作品:ブタイゼミ,忘却バッテリー
その他:ブタイゼミが初連載作品

あらすじ

ティッシュ配りのアルバイトで生計を立てる千石今日太、自分の人生に何か足りないと感じながら何か本気になれるものを探し日々を過ごしている。
ある日、彼は異様な雰囲気を持つ女優・如月今日子と出会い、突如劇団に勧誘されます。
演技の経験が皆無な千石は戸惑いながら今日子にとある演技をお願いする。
今日子の演技を見た千石は演劇の道へ進んでいくこととなる。

感想(ネタバレなし)

同じティッシュ配りをしている先輩アルバイター、彼がこの物語で最も良い役者だと言える。
物事を卑屈に捉え自分を賢い人間だと思い込み周りを見下し頑張る人はウザいと感じる、
街で偶然撮影出来た動画をSNSで配信してバズったら自分が凄いと勘違いする。
このキャラが物語上重要でもなんでもなく
彼が登場するコマを全て切り抜いて渡しても誰も気づかない位、存在省いても全く問題ないキャラクターなのだが、凄く人間らしくて良い

多分全く誰の人生にも影響を与えないし与える事も出来ないという人物設定であろうキャラが、
それなりに登場して濃ゆいキャラなのに物語に全く影響を与えないという、
更に劇団員の次位には登場するのに名前すらもらえていないという不遇さも含め、
サブキャラを完璧に演じ切っている

セリフも印象に残りそうで残らない絶妙な悪口具合で、
あーなんか嫌みっぽい事言ってたけどなんて言ってたか思い出せないなー、
という程度で、嫌な印象は残しつつも記憶に残らない素晴らしさ。
是非劇団員の成長、ちりばめられた謎、迫力ある演技シーン、
これらを抑えてまで語りたいほど完璧な芝居は一見の価値ありです。

どこで読める?

興味を持った方は是非試し読みだけでもいかがでしょうか?

電子書籍より紙派の方へ

コミックレンタルにもあります、自宅に居ながら気軽に本を借りれます。

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