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人の過去見ず話をするな、人生経験は年齢を超える/リミット/すえのぶけいこ先生【おすすめ漫画レビュー】

10巻以内完結

あなたは人の顔色を伺う方ですか?
人の顔色を伺うというと否定的な行為として捉えられがちですが、
他者への気遣いや協調性の高さ、人間関係でのトラブル解消など、
良い点も多々あります。
ただ、伺いすぎて気疲れしてしまったり、
委縮して窮屈になってしまう事もありますので、
ほどほどが大切なのかと思います。
さて、今回はそんな人の感情に敏感な時期の高校生がサバイバル生活を強いられる作品の紹介です。

目次
– 作品紹介
– 作者紹介
– あらすじ
– 感想(ネタバレなし)
– どこで読める?

作品紹介

タイトル:リミット
作者:すえのぶけいこ先生
巻数:全6巻
掲載:別冊フレンド
出版社:講談社
掲載時期:2009年11月号~2011年10月号

作者紹介

名前:すえのぶけいこ先生
出身:福岡県北九州市
出身校:筑波大学芸術専門学群美術専攻彫塑コース
作品:ビタミン,ライフ,リミット,HOPE,ライフ2,おちたらおわり

あらすじ

学校行事のキャンプに向かう途中でバスの転落事故が発生。
多くの犠牲者を出した中で一命をとりとめた主人公、今野水希。
数名の同級生と共に救助が来るまで極限状態のサバイバル生活を強いられる。
事故後の過酷な状況で互いに協力し合いながらも、過去の因縁などから様々な思惑が登場し、一筋縄ではいかない展開となります。

感想(ネタバレなし)

極限状態での若者を描いた本作品、普段の学校生活から出た恨みつらみなど爆発していく。
こういう極限状態の時って人の本性でると言われるが、そもそも極限状態で生き残る為には本性より本能が出てくるので、人でなくなるのでは?と思う。

主人公は人の顔色を伺いながら上手く世渡りする事を生業としている様子だったが、昨今サラリーマンでもそこまで気を遣わんぞ?という程のYESマン、合わせまくりで息苦しかろう学園生活。
生き残りにはやたら冷静なサバイバーや人格ダークサイドに落っことしてきたの?って子も出てきて、十人十色と言えどここまで個性豊かになるかという生存者の組み合わせで始まるサバイバル生活。

色々トラブル起こるわけだけど、まあ高校生と言えどまだまだ子供だし、子供というのは閉ざされた社会に生きてるからね、そうなるよね。主人公なんか上手く世渡りできてるとか思ってるけど、そもそも無意味。大人になればわかるよ、気を使って上手く世渡りしたとて何の得もない事、社会の荒波にもまれていつか知る時が来るよ。それまで世渡り上手に生きていると思っておくといいさ。
とか、年配者として大人の余裕を見せつけていた時、突然語られ始める登場人物たちの過去
平然と年配者の人生経験を5段も6段もすっ飛ばしたピソード語りはじめるもんで、子供だからとひとくくりにしてすみませんでしたと世の子供たちへ謝罪会見開くレベルで反省しました。
そうです、人には過去があり、過去から今が構成されているので、何も知らず知った風な口効いてすみませんでした。

子供たちの心理描画が丁寧で、過去の因縁、極限状態での緊張感、それらが上手く合わさり、常にハラハラドキドキの展開。
助けがなかなか来なくて、これだから日本はって言いたくなるの間違いなしの作品です。

どこで読める?

興味を持った方は是非試し読みだけでもいかがでしょうか?

電子書籍より紙派の方へ

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